夏休み期間中の8月5日、6日、1泊2日で「志合宿」を実施いたしました。
「志合宿」とは、宮城県が掲げる教育方針として、様々な人との関わりを通して自己理解・他者理解を深め、集団や組織で協力する力や、社会で役割を果たす喜びを育むことを目指すことを指します。
こども実行委員でも、毎年、同年代との1泊2日の共同生活によって志を磨くことも目的に実施しています。

今年の「志合宿」は、偶然にも参加メンバーが全員女子という組み合わせで13名が参加しました。
一人ひとり、自分たちが描いたイラストが入った栞を首に下げて、東松島市役所から出発いたしました。

一番初めに訪れたのは、奥州物産運輸株式会社様。様々な物を運搬されている会社で、何台もの大型トラックを所有されています。
中でも、東北初の「ダブル連結トラック」を所有され、建築で使う大きな木材や容量の多い物資を運んだりするのにも使用されています。
こどもたちは、トラックに乗車し、高い目線から見ると視界が狭くなることで、交通事故の危険性が増すことを肌で実感しました。

奥州物資運輸株式会社様での会社訪問が終わった後は、東松島市役所に戻り、市長・副市長・教育長への表敬訪問を行いました。
事前に話し合って決めていた市長への質問を読み上げ、市長に回答をいただきました。
こどもたちも真剣に話を聞き、市長の市政に対する考えを学びました。


午後は、あおみなに向い、遊覧船に乗船して嵯峨渓を観覧しました。激しい揺れに耐えながらも、震災よって削られた岸壁や古くに使用されていた貝塚なども発見しました。

遊覧船での酔いを覚ました後、大塩地区にある清泰寺を訪問し、座禅体験をいたしました。「無」になることで集中力を高め精神を安定させるとして、こどもたちは正座で足を痺らせながらも、懸命に「無」になる時間をつくり精神を整えることに挑戦していました。


座禅体験が終わり、外も暗くなり始めたところで、宿泊先の「いろどりの丘」に向かいました。
「いろどりの丘」では、教育研修用のプランも用意されているとのことで、当法人と同じ「いろどり」仲間として、今合宿では宿泊先としてお世話になりました。



いろどりの丘にて、カレーの料理体験、そして星皿観察を行いました。あいにく、曇り空のためほとんど星を見ることはできませんでしたが、野外映像にて星や宇宙について勉強をした後、望遠鏡をのぞいて星を探すという一連の体験によって、学校の理科の授業が少しでも好きになってくれることを切に願います。