地域福祉

共生型地域社会の実現を目指して

地域の誰もが年齢や立場に関係なく、つながり・役割・楽しみを持って暮らせるよう、交流・支援・参加の場づくりを通じて、孤立の防止と心豊かな日常の支援を行っています。
高齢者の尊厳と
自己表現の支援

着物の着付けボランティアなどを通じて、高齢者が自らを表現し、人とのつながりや生きがいを感じられる機会を提供しています。

世代や地域を超えた
交流の促進

地域食堂やサードプレイスの場を活用し、こどもから高齢者、ひとり親世帯の誰もが自然に交流できる機会をつくり、地域における安心と信頼のネットワークを強化しています。

生活に身近な場所での
支援体制の構築

自治会と連携し、身近な地域資源を活用することで、住民同士が“される側・する側”を超えて関わり合い、共に地域を支える関係性を育んでいます。

地域全体の孤立防止と見守り機能の強化

食堂やイベント等を通じて住民の状況を把握しやすくすることで、孤立・困窮・虐待等のリスクを早期に発見し、適切な支援につなげています。

着物deスマイル

About

東日本大震災発災以前からずっと継続している活動です。
高齢者施設や集会所等にて、着物の着付けを行い、心のケア・孤立防止を図っています。
これまでも、東日本大震災発災後、仮設住宅や福祉施設等で着物の着付けを行い、住民同士がお互いに助け合える地域づくりを行うためのきっかけづくりをつくっています。

着物deリメイク

About

着物の切れ端を使った小物を作成し、高齢者のいきがいや仲間づくりを図っています。

皆さまから、使わなくなった着物や端切れの寄付を募っております。

サードプレイス「キミいろ」
地域食堂

About

月に1回程度、地区センター等で学習支援、地域食堂、遊び時間、体験活動、健康アドバイスを実施しています。
地域で顔の見える居場所づくりを行い、誰もが安心・安全に生活できる地域環境の構築を図っています。
学習支援や調理体験、地域住民との交流、プログラミング体験、スポーツプログラムなどを通じて、自尊感情や自己肯定感の醸成が図られ、「誰ひとり取り残さない」居場所づくりを目指しています。

令和6年度から始まり、10回以上実施しています。

これまでの活動

H25

着物deスマイル発足

宮城県東松島市にて和装ボランティア団体「着物deスマイル」を発足し、高齢者施設や仮設住宅にて、和装を通じたサロン活動を開始しました。

H26

着物deスマイル

仮設住宅にて、こどもから大人までを対象にした和装交流会を実施し、高齢者向けの和装サロン「着物de地域福祉交流プロジェクト」を展開しました。

H27

着物de交流、心晴れ晴れプロジェクト

グループホームやデイサービス等への出張和装ボランティアを実施しました。

H28

NPO法人いろどり・みんなのみちを設立

法人化し、高齢者や車いす利用者への和装体験・心のケア活動や手踊りワークショップも実施し交流を促進しました。
雑誌『ハルメク』12月号に活動内容が掲載され、全国から着物の寄付が集まり、活動が広がりました。

H29

着物de交流、心晴れ晴れプロジェクト

グループホームやデイサービス、仮設住宅等で和装出張ボランティアを実施しました。

R1

着物deスマイル

高齢者施設での和装ボランティア活動を継続実施しました。

R6

サードプレイス開始

「地域福祉」事業として新たに本格再開しました。
自治会・東松島市社会福祉協議会と連携し、「サードプレイス キミいろ」(R6.7月から9回)を開始しました。
(地域食堂、学習支援、健康相談、サロン活動等を実施)
地元・最興寺で開催された「互い市」にて、着物のリメイク品を出店販売しました。

事業成果

高齢者の心のケアと生きがいの創出

・和装による非日常的な体験を提供することで、高齢者が表情を明るくし、自尊感情や活力が向上しました。
・認知症予防やうつ予防といった側面でも一定の効果が見られ、介護スタッフからも好評の声をいただきました。

世代間交流の促進

・仮設住宅や地域食堂での活動を通じて、子どもから高齢者まで幅広い世代が集い、交流のきっかけを創出しました。
・「着物」を共通テーマにすることで、年齢・立場を超えた温かい対話や関係構築が実現できました。

地域コミュニティの再生・活性化

・東日本大震災後に希薄化した地域のつながりを、着物サロンや食堂、サードプレイス活動を通じて再構築しました。
・自治会や社会福祉協議会との連携により、孤立を防ぐ地域支援体制の一部として機能し始めました。

寄付・支援を活かした循環型の福祉モデル構築

・全国からの着物の寄付を受け入れ、再活用(着付け・リメイク)することで、地域内外からの共感と支援の輪を広げることができました。
・物資を活かし、人と人とをつなぐ「地域に根ざした支援活動」として継続的に展開できました。